「見て楽しむ植物」…と、誰が呼んだか「観葉植物」。美しい葉色や姿の植物が室内に一鉢あるだけで、急におしゃれスタイルに大変身するからやばい、魔法。
インテリアの一役とはいえ、植物たちは生き物なので、刻々とその体は変化しています。
新芽が出たり、花が咲いたりという劇的な変化はもちろん目につきますが、植物育成で一番気に病む、例のアレ「水やり」のタイミングが、その体に触れた瞬間、気づけるようになるんですよの必殺技をここで伝授しよう。
ズバリ、「さわる」。(なお、タイトルで出オチ)
職人技とか言いますが、アレはつまり、人間の指先というのは、すっごいセンサーなのでなんと、ナノレベルでの凹凸を感じることができるからの賜物なんですね、科学的根拠!
人間は、幅13ナノメートルのひだでパターン化された表面とパターン化されていない表面を指で触って判別できることが明らかになった。この新知見は、人間の触覚の限界がナノメートル域に達している可能性を示唆している。
https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/8731
ナノメートルは10億分の1メートルとか、東京ドーム何個分とか、ディズニーランド何個分とか、例えられてもまったくよくわからないですが、なんか、すごそう!というのはわかります。つまり、見えないものも感じれちゃうってことだよね、っていうざっくりした解釈でいいということであるということ、文系!
猿から進化して磨き上げた、私たち人間のこの超優秀な指先で、植物に触ることを習慣にしましょう。
葉をぴっと摘んだり。
幹をそっと揺らしたり。
蔓をふわっと持ち上げたり。
瞬時に私たちのナノセンサーは、厚さ、柔らかさ、毛のちくちく具合、しっとり、ひんやり、しなやかさ、張り、うるおいなどを感じとり、その変化に気づきます。
たとえば、サンスベリア。
分厚くてガチガチに硬い、まるでプラスチックのような葉っぱに、毎朝触ってみましょう。日が経つにつれ、少しずつ柔らかくなっていき、ついにふにゃっ!とする感じに変わるのです。見た目的には変化はないのにですよ。
そこで水をやると、ゆっくり給水し、夕方にはまたその硬い触感に戻っています。
とはいえ、葉に触れて違いを感じるようになるまでは、少し時間がかかるかもしれないので、土にも触っておきましょう。土の湿り気の変化はわかりやすく、瞬時に感じとることができます。
さらっさら、からっからだなと感じるか、じわんわり、じょりじょりだなと感じるか。
植物に触れることを楽しむうちに、微妙な変化に気づくことができるようになり、管理が格段に楽になります。楽しんで楽になるなんて、ふたつも「楽」があるじゃない、嬉々、楽々!
枯らしてしまうのが嫌だな、と思うところを一歩乗り越えて、いろいろな植物にトライしてみませう。自分の生活ペースと環境と相性が合う性質の植物と、きっと出会えるはずなのです。
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